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特に忙しかったわけでもないのに、あっという間に10月が過ぎ去り、霜月の終わりになってしまった。
この間特段事件らしきものもなく平穏に過ごしてきたけれど、敢えて挙げるなら「水彩画」の練習に時間を割いてきた。
子供の頃より絵が好きで、絵を描くことが好きで、あちこちに落書きしたりしてきたけど、作品らしきものは残してこなかったし、大人になってからというものは、気が向いたときに手近な紙にあれこれやって見る程度だった。最近はネットで見つけた画家たちの作品に刺激を受けることも多く、自分でもちゃんと描いてみようという気になってきたのだ。大学で美術史を専攻していたので、基礎知識は備えてるつもりだけれど、描くための技術力（画力）を養うためにはたくさん描かなければならないことも知っている。デッサンや素描を日常的にやっていないと、観察眼や描写力は培われない。
油彩画やデジタル画は書き直しが容易な分野だけど、水彩画はそうはいかない。手軽にできるけれど、紙の白を残しそれを活かしながら色を重ねていく一発勝負的難しさがある。いろいろ試してみて、表現したい方法を習熟しなければなかなか上手くはいかない。
・・・続く